5分で終わるFirebase App Distribution(プロジェクト作成からテスターへの配信まで)
Firebase App Distiribution
先日BETA公開されたFirebase App Distributionですが2020年3月終了のFabricからの移行先としてはもっとも有力ですよね1。
先日「Firebaseを利用していない既存アプリを配信するためだけにFirebase App Distributionを使いたい!」と思い試してみたら、あまりにも簡単で「これは10分で設定から配信まで完了するんじゃない?」と思い、実際に、
- Firebase未導入のビルド可能なプロジェクトがある状態
- Firebaseのプロジェクトを作成するところから開始
- 配信用にアプリをビルドしてFirebase App Distributionでテスターに配信するところを終了
という条件で実際にストップウォッチで測ってやってみたところ、なんと「4分43秒」で終わりました!
この記事用にスクショを撮影しながらでもこのタイムだったので、本気でタイムアタックしたら3分切れると思います。
ということで「10分で終わるFirebase App Distribution」という記事を書く予定だったのを「5分で終わるFirebase App Distribution」に変更してお届けします。
そもそも
アプリにFirebaseを導入するには基本的にはfirebase-ios-sdkをアプリに組み込む必要があります。
しかし、App Distributionだけを利用したい場合にはこのSDKの組み込みは不要です。この記事ではSDK組み込みをスキップしていますので、AnalyticsなどFirebaseの他機能を利用したい場合には他のチュートリアルをご利用ください。
設定チュートリアル(実際の手順)
Firebaseのプロジェクトを作成
- まずはFirebaseのConsoleにをブラウザで開いてプロジェクトを作成します
- 今回はApp Distributionのみ利用するので「Googleアナリティクス」はOffにしておきます
- プロジェクトを作成したらここにiOSアプリ(配信しようとしているもの)を追加します
- 設定が必要なのはバンドルIDだけです
- Xcodeのプロジェクトから
Bundle Identifier
をコピーしてペーストします
- 今回は「設定ファイルのダウンロード」「Firebase SDKの追加」「初期化コードの追加」はスキップしてしまいます
- そのまま「コンソールに進む」としてしまってOK
これでFirebaseのプロジェクトが作成され、配信するアプリを登録できました。
実際に配信する
それでは、実際にアプリをApp Distributionで配信してみましょう
- まず、アプリをArchiveして適当な場所にエクスポートします
- エクスポートしたアプリのipaをApp Distributionのページにドラッグ&ドロップします
- アップロードが終わったらテスターのメールアドレスを追加します
これでテスターに配信完了です!
おわり
これだけで終わりです。
あとはテスターにこんなメールが届いているはずですので、
「Get setup」からインストールしてもらうだけです。
この記事で書いていないこと
- AdHoc or Enterprise?
- AdHoc配信の場合のUDID管理まわり
- fastlaneなどの設定
-
Fabricからのオフィシャルな移行先なので ↩︎